top of page
  • 執筆者の写真shiori

究極の身体

こんにちは、藤澤しおりです。

「究極の身体」

わたしのことではありません、

今読み直しているお気に入りの本です。【著者;高岡英雄 講談社+α文庫】









※amazonより




わたしが理学療法士を志したのは、ケガをして理学療法士にお世話になったからとか、人々を幸せにしたいとかそういう素敵な理由ではなく、「人間の身体構造を知りたい、理にかなった身体の動きを知りたい」という自分の知的好奇心からでした。

昭和大学の理学療法過程に進学して各関節の構造、筋肉の働き、疾患の病態、脳や循環器について学びましたが、「身体を統合した理にかなった動き」というのは分からないでいました。



ちなみに実習に行った病院の指導担当の方に「勉強した知識を患者さんに向けるように」と言われたことが心に残っています。今思えばそれくらい自分のために勉強していたんだと思います。(反省)



この本は理学療法士3年目に当時の上司に影響されて買いました。



内容は画期的なもので、人間の骨格から見た究極の身体機能を論じるときに、魚類、爬虫類、哺乳類の骨格と、その生物の重心、運動方向と身体機能を論じていきます。



そして著者の高岡英夫先生は「魚類こそ究極の身体運動の原点であり頂点だ」と、それは

脊椎主導の身体運動であり、人間も脊椎運動から生み出した動力を四肢(手足)につないでいくことが理想だが、多くの凡人は脊椎(背骨)や骨盤を一つのかたまりとして、四肢主導で動いていると書かれています。

びっくりする理論ですが、確かに魚類はたいへんな水圧や海流のなかをしなやかに軽やかに鮮やかに泳いでいます。たぶん肩こりとかはないのでしょう(そもそも肩がない)



当時わくわくしながらこの本を読んだのを覚えています。今でも読み返すと興奮してきます。



そしてその後すぐに出会ったのが、「ジャイロキネシス®」という背骨をふんだんに使ったこのエクササイズです。当時、身体を固めてキープする体幹トレーニングやアーサナというわれるポーズをとっていくヨガが流行っていたのですが、この「背骨を動かし続ける」「それを四肢と連動していく」というジャイロキネシス®のワークはまさに究極の身体で読んだ理論そのものに思えました。



そしてこのエクササイズを行っていくと、理論だけでなく自分の身体も圧倒的に動きやすくなり、身長も2㎝伸び、世界が変わったとさえ思いました。

この本でいう「センター」を感じたのだと思います。


(解剖学的に言うとその時は背骨のカーブが上に引き上げられ、重心位置もあがった、また慢性的にあった首周りのコリが改善されたことが大きいと思います。)



ジャイロトニック®メソッドではこのセンターの感覚を「narrowing」というのですが、この圧倒的に清々しい感覚を知ってしまった以上、トレーナーとしてより多くの方にこのメソッドをお伝えすることが使命だと思っています。もちろん、お一人お一人の身体に一番適したものからカスタマイズしていきます。



たまにきっかけを振り返るのは新鮮な気持ちになりますね。

この本はトレーナーや武道家、アスリート、身体に興味を持っている方におすすめです。



Keep moving!! 伸びしろたっぷり!わたしもまだまだがんばります☺



最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたのお越しをお待ちしております。


閲覧数:74回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page